先発が足りないパドレス ブリュワーズのコービン・バーンズに興味

ペイロール削減の方針であることばかりが注目され、フアン・ソトのトレードに関する報道が続いている今オフのパドレスだが、地元紙「サンディエゴ・ユニオン=トリビューン」のケビン・エーシー記者によると、パドレスは2024年シーズンも勝利を目指す方針であり、ブリュワーズのコービン・バーンズをトレードで獲得することに興味を示しているという。ジョー・マスグローブとダルビッシュ有の2枠しか埋まってない先発ローテーションに2021年のサイ・ヤング賞投手を加えることはできるのだろうか。

パドレスは今季100イニング以上投げた投手が5人いたが、ダルビッシュを除く4人(ブレイク・スネル、セス・ルーゴ、マイケル・ワカ、ニック・マルティネス)はいずれもFAとなって退団。約600イニング分の大きな穴を現有戦力と新戦力で埋めなければならない。マルティネスはすでにレッズと契約し、予算上の問題からスネル、ルーゴ、ワカと再契約できる見込みもない。現状、来季の予想ローテには、マスグローブとダルビッシュの2人を除くと、マット・ウォルドロン、ペドロ・アビラ、ジェイ・グルームといった実績に乏しい投手の名前が並んでいる。

ソトをトレードで放出しなければ投手補強のための予算を捻出するのは難しいとみられるが、エーシー記者によると、パドレスはFA市場の大物先発投手のほとんどに問い合わせを行っているという。しかし、予算上の問題から大型契約をオファーするのは不可能であり、今のところ、FA市場の大物先発投手とパドレスのあいだで契約交渉が本格化した形跡はない。トレードであれば、大きな対価は必要になるものの、FAに比べると安価な年俸でエース級の投手を獲得できるため、パドレスにとって、より現実的な選択肢と言えるだろう。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はバーンズの来季の年俸を1510万ドルと予想。2021年にサイ・ヤング賞を受賞し、3年連続で2ケタ勝利&200奪三振を達成しているほどの実力者をFA市場でこの年俸で獲得するのは不可能だ。パドレスにとっては理想的な補強ターゲットと言える。しかし、現在のチーム状況を考えると、「質」よりも「量」が必要であることも事実。バーンズ1人を獲得するために多くの対価を支払うような余裕はないかもしれない。

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