パイレーツがアリ・サンチェスとメジャー契約 控え捕手候補の26歳

日本時間12月2日、パイレーツはダイヤモンドバックスからFAとなっていたベネズエラ出身の捕手、アリ・サンチェスとメジャー契約を結んだことを発表した。2020年にメッツでメジャーデビューして5試合、2021年にはカージナルスで2試合に出場したサンチェスだが、ここ2シーズンはメジャーでの出場機会はなし。新天地パイレーツでは、23歳の正捕手エンディ・ロドリゲスをサポートする2番手捕手として開幕ロースター入りを目指すことになる。

現在26歳のサンチェスはマイナー時代から守備力には定評があったものの、マイナーですらOPS6割台という打撃力がネックとなり、なかなかメジャー定着を果たせないでいた。しかし、ここ数年は打撃面でも進歩を見せており、カージナルスとタイガースの傘下でプレーした2022年にマイナーAAA級でOPS.743を記録すると、ダイヤモンドバックス傘下でプレーした今季はマイナーAAA級で67試合に出場して打率.311、11本塁打、43打点、OPS.867をマーク。ただし、「打高投低」の環境で残した成績であることを考慮に入れる必要はある。

パイレーツでは今季、ロドリゲスとヘンリー・デービスという2人のプロスペクト捕手がメジャーデビュー。守備面ではロドリゲスのほうが評価が高く、デービスはほとんどが外野手としての出場となり、マスクを被ったのは2試合(2イニング)だけだった。球団はデービスを捕手として育成することを諦めていないようだが、打撃力を生かすために来季も外野や指名打者での起用が多くなるとみられ、すでにマイナー・オプションが切れているサンチェスは開幕ロースターに残ることができれば、実質的にはロドリゲスに次ぐ2番手捕手として起用されることになるだろう。

パイレーツのロースター40人枠に登録されている捕手は、ほかにジェイソン・ディレイがいる。ディレイは今季、ロドリゲス(45試合)より多い53試合でスタメンマスクを被り、シーズントータルでは70試合に出場して打率.251、1本塁打、18打点、OPS.666を記録。ただし、サンチェスとは異なり、まだマイナー・オプションを残しているため、パイレーツはマイナーにディレイをキープしておくことができる。

来季のパイレーツの捕手は、ロドリゲスがレギュラー格、サンチェスとディレイが2番手の座を争い、デービスは他のポジションでレギュラー格として出場しながら3番手捕手を担うという形になりそうだ。

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