与党過半数割れへ「全力」 立民・泉氏、150議席達成で

インタビューに答える立憲民主党の泉代表

 立憲民主党の泉健太代表は就任2年を迎え、3日までに共同通信のインタビューに応じた。次期衆院選に関し、150議席の獲得目標を達成した上で野党議席の最大化を図り「自民、公明両党の与党過半数割れを起こすために全力を尽くす」と表明した。大幅に議席を増やし政界を流動化させたいとの意欲を示した。

 泉氏は11月に政権交代の想定時期を「5年」と述べ、党内に不満が広がった。与党過半数割れを巡る発言は岸田内閣の支持率低迷も踏まえ、強気の姿勢を示した形だ。小選挙区に200人を擁立する目標に向け、人選を急ぐ考えを示した。

 150議席の目標について、実現すれば前回2021年衆院選の96議席から「大躍進」だと強調。「政権交代へチャレンジできる環境になってくる」と説明した。

 前回衆院選や昨年の参院選で掲げた消費税減税は「あり得る政策だ」とする一方、衆院選公約に盛り込むかどうかは経済情勢で判断するとした。

 経済や環境、教育などで自民と政策が異なると明言。「対抗軸となる政策を打ち出す政党だとアピールしたい」と語った。

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