J1リーグ初Vの神戸、大迫が初の得点王に 最終戦も白星で締めくくる

G大阪-神戸 前半、ドリブルで攻め込む神戸の大迫(中央)=撮影・風斗雅博

 明治安田J1リーグ最終節の3日、前節に初優勝を決めたヴィッセル神戸は敵地のパナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)でガンバ大阪と対戦し、1-0で競り勝った。今季22得点でランキングの単独トップに立っていたFW大迫勇也は無得点に終わったが、アンデルソンロペス(横浜F・マリノス)と並んで自身初の得点王に輝いた。

 神戸は前半、敵陣でボールを奪ったMF酒井高徳が大迫にスルーパスを送るなど、1トップを務めたエースを生かそうとしたが、ゴールに結びつかなかった。

 後半、試合を動かしたのはMFジェアンパトリッキだった。11分、左サイドをドリブルで攻め上がると、折り返しのボールが相手に当たってコースが変わり、先制点となった。

 神戸イレブンらは3日夜、メリケンパーク(神戸市中央区)に移動。午後7時15分(予定)に始まる「優勝を祝う会」(主催・神戸市、兵庫県、神戸新聞社など実行委員会)に参加し、サポーターらと喜びを分かち合う。

     ◇ 【ヴィッセル神戸】川崎製鉄水島サッカー部が母体。クラブ創設後の初練習を予定した1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。96年に日本フットボールリーグ(JFL)2位に入り、Jリーグ昇格を決めた。成績不振に伴う経営難となった2004年、楽天を率いる三木谷浩史氏の個人資産管理会社が営業権を取得。15年に楽天グループ傘下に。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら実力者の補強を積極的に進め、20年元日にクラブ初タイトルとなる天皇杯を獲得。昨季はリーグ13位に低迷した。

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