犬が口の周りを舐めるのはなぜ? その6つの心理や理由に「意外だった」「状況にあわせて理解しよう」

犬が口の周りを舐める心理や理由

犬がペロンと舌を出して口の周りを舐めている仕草を目にしたことがあるのではないでしょうか。

この仕草は一見可愛く見えるかもしれませんが、実はさまざまな心理や理由が隠されているようです。

そこで今回は、犬が口の周りを舐める心理や理由について解説します。

1.緊張している

犬が口の周りを舐めるのは、緊張しているときです。

口の周りを舐める仕草をすることで、緊張を和らげようとしています。緊張していると、よだれも多くなるため、クチャクチャと音が鳴るのも特徴的です。

もともとよだれが多い犬種であると、口の周りを舐めるとき、よだれが飛んでしまうことがあります。緊張しやすい場所へ行くときは、タオルを忘れずに持って行くと安心でしょう。

犬が頻繁に口の周りを舐める仕草をすることで、鼻がいつもより濡れているように感じられる場合もあると思います。

2.満足してリラックスしている

犬が口の周りを舐めるのは、満足してリラックスしているときです。

ごはんやおやつを食べた後に口の周りを舐めることがよくあると思います。口の周りについた食べカスを舐め取っているわけではありません。

満足しているサインでもあり、心が落ち着いてリラックスしている状態であるというサインでもあります。

3.口の中に食べ物が残っている

犬が口の周りを舐めるのは、口の中に食べ物が残っているときです。

粘りのあるもの、やわらかいものを食べたとき、上顎にくっついてしまうことがよくあります。さつまいもが代表格なのではないかと思います。

歯と歯の間、歯と歯茎の間などにも食べ物が挟まり、取り除くために口の周りを舐める仕草をすることがあります。

取ってあげようと口の中に指を入れようとすると、食べ物を取られると勘違いした犬が指や手を噛んでしまうことがありますので注意しましょう。

4.口の中に違和感や痛みがある

犬が口の周りを舐めるのは、口の中に違和感や痛みがあるときです。

とくに疑われるのが歯周病です。歯石や口臭が気になっているのではないでしょうか。歯がグラグラと揺れている場合、強い痛みを伴っている可能性が高いです。

犬が頻繁に口の周りを舐める。歯石が歯を覆っている。ひどい口臭がする。全てに当てはまるときは、すぐに動物病院で歯科検診を受けてください。

5.好きな食べ物のにおいがする

犬が口の周りを舐めるのは、好きな食べ物のにおいがするときです。

期待して、よだれが出てしまい、口からこぼれてしまわないようにするため、口の周りを舐めるのです。

食べ物のにおいに集中するあまり、よだれに気が回らなくなってしまい、よだれが垂れてしまっていることにも気づかない犬もいるのではないでしょうか。

6.吐き気がする

犬が口の周りを舐めるのは、吐き気がするときです。

吐き気と同時に唾液の分泌量が増え、しきりに口の周りを舐める仕草をすることがあります。うつむくような姿勢である、というのが特徴です。

空腹の時間が長くなると、胃液を吐くことがよくあります。季節の変わり目には消化不良が起こりやすく、嘔吐することがよくあります。

犬がうつむくような姿勢でしきりに口の周りを舐める仕草をするときは、吐くかもしれない…と考え、すぐにペットシートやティッシュなどを用意するとよいと思います。

まとめ

犬が口の周りを舐める心理や理由を6つ解説しました。

  • 緊張している
  • 満足してリラックスしている
  • 口の中に食べ物が残っている
  • 口の中に違和感や痛みがある
  • 好きな食べ物のにおいがする
  • 吐き気がする

犬は緊張しているときにもリラックスしているときにも口の周りを舐める仕草をすることがあります。

犬が口の周りを舐めることは自然なことなので、やめさせる必要はありません。口の周りや鼻の皮膚が舐めすぎて荒れてしまう、ということは滅多にないでしょう。

口の中に異常があるのではないか、体調が悪いのではないかと疑われる場合には、すぐに動物病院で診察を受けることをおすすめします。

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