デジタル時代の報道議論 中国でメディアサミット

世界メディアサミットの開幕式でスピーチする共同通信社の水谷亨社長=3日、中国広東省広州市(共同)

 【広州共同】世界各国の主要な新聞社や通信社などが参加する世界メディアサミットが3日、中国広東省広州市で開かれ、デジタル時代に信頼される報道の在り方などを議論した。参加者はロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザを巡る戦闘を念頭に現場取材の重要性や、人工知能(AI)の適切な利用を訴えた。

 共同通信社の水谷亨社長は開幕式でスピーチし、デジタル時代にこそ「公正、公平、中立なニュースを素早く届け、信頼されるジャーナリズムに磨きをかけることが使命だ」と発言。「ソーシャルメディアやAIが発達しても、情報の真偽やニュースの価値は最終的に訓練を受けた人間が判断する必要がある」と強調した。

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