石川遼は後半で崩れ今季初Vならず 「納得度100%で終わりたかった」

納得度100%では終われなかった(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(3日)◇東京よみうりCC(東京)◇7023yd(パー70)◇晴れ(観衆5033人)

2打差から出た石川遼は、4バーディ、5ボギー1ダブルボギー「73」で回り、通算8アンダー7位で終えた。一時は首位と1打差に迫った前半から、後半は「40」とスコアを崩し、優勝争いから遠のいた。

流れを変えたのは11番のティショット。「フェードを狙いに行ったのが、逆球が出た」とミスショットがボギーにつながり、「そこからふわふわしたショットが続いていた」と苦しい展開が続いた。14番のティショットも右にミスし、第2打は「思ったよりも大きくブレた」と左に曲がってバンカーへ。3打目が寄らず3オン3パットのダブルボギーをたたき、首位と5打差に後退した。

11番のセカンドショット(撮影/中野義昌)

15番(パー3)は、ファーストパットがピンを大きくオーバーして再び3パットのボギー。「一打でも縮めようと努力はしていたんですが、それが裏目に出たところもあった」と巻き返せず、今季初優勝には届かなかった。

「ことし最後のラウンドは、納得度100%で終わりたかった。それができなくて、すごく悔しい」と振り返る。今季未勝利に終わったが、トップ10が7度で賞金ランキングは10位で終了。ショットの面では「悩むことが非常に減った」と評価できる部分は昨年に比べて多いと話す。

年内は男子、女子、シニアツアーによる対抗戦「3ツアーズ」が最後の試合となる。「今週得たものを3ツアーズでやりきりたい」と気持ちを切り替えた。(東京都稲城市/谷口愛純)

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