殉職警察官39人を追悼「命を賭した功績、社会の礎に」 滋賀県警で慰霊祭

殉職警察職員の遺影に向かって献花する遺族(11月30日午前、大津市・県警本部)

 滋賀県警の殉職警察職員慰霊祭がこのほど、大津市の県警本部で営まれた。遺族や県警幹部ら55人が参列し、犯罪捜査や交通取り締まり、災害救助などで命を落とした警察官を追悼した。

 県警によると1886(明治19)年以降、39人が殉職している。慰霊碑に名簿が奉納されると、参列者は祭壇に掲げられた遺影に向かって黙とうした。中村彰宏本部長は「生命を賭して職務にあたった功績は社会の礎となり、警察職員としての誇りと使命感はわれわれの中で現在も引き継がれている。崇高な精神と学び得た教訓を心に深く刻み、全職員一丸となって職務に邁進(まいしん)していくことを堅く誓う」と式辞を述べた。

 音楽隊の演奏が響く中、参列者が順に白菊を献花した。

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