世田谷一家殺害から23年 被害者遺族が追悼の集い

追悼の集いで話す入江杏さん=3日午後、東京都千代田区

 2000年12月に東京都世田谷区で一家4人が殺害された事件が発生から23年となるのを前に、被害者の宮沢泰子さん=当時(41)=の姉入江杏さん(66)が3日、東京都千代田区内で「ミシュカの森」と題した追悼の集いを開いた。

 入江さんは、めいのにいなちゃん=当時(8)=が描いたモンゴル民話「スーホの白い馬」の絵を紹介。絵には物語に出てこないバンダナを巻いた羊飼いの少女が描かれていることを挙げ「最後に見たにいなちゃんはバンダナを巻いていた。あの姿を絵の中に残してくれた」と話し、「子馬を助けたスーホのように私も4人を助けたかった」と声を詰まらせた。

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