ビル・ゲイツ氏が「人生で読んだ最高の本」を京都府に寄贈 高校生から読書感想文募集へ

京都府庁

 京都府は米IT大手マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏から寄贈された書籍5冊が府立植物園(京都市左京区)で見つかったことを受け、府内の高校生らから読書感想文やスピーチ(動画・音声)を募集する。府のホームページに掲載し、「ゲイツ氏に感想を届け、礼を尽くしたい」としている。

 ゲイツ氏は昨年11月にブログで「人生で読んだ最高の本5冊」を紹介し、世界中に寄贈すると発表した。書籍は今年4月に植物園の野外図書館「きのこ文庫」で見つかり、寄贈されたのは国内唯一とみられる。府は貴重な機会と捉え、10月中に府内全高校に同じ5冊を配布し、4冊は府立図書館でも貸し出している。

 募集するのは動画もしくは音声による英語か日本語のスピーチ(1分程度)と、A4サイズ1枚以内の英語の「メッセージカード」の3形式で、いずれも1冊をテーマにしてもらう。府内在住か通勤・通学している人が対象だが、音声とメッセージカードは高校生以下に限る。

 動画と音声は専用フォームから、メッセージカードは府に送付して提出する。来年1月31日締め切り。原則全作品を掲載する方針だが、応募が多数の場合は府が選定する。掲載した応募者のうち1形式につき5人に対し、抽選で図書カード5千円分を送る。

 問い合わせは府政策環境総務課075(414)4336。

 ◇ビル・ゲイツ氏から寄贈された本の一覧

 ・SF小説「異星の客」

 ・ロックバンド「U2」のボーカルの回顧録「ボノの回顧録」

 ・第16代米大統領の伝記「リンカーン」

 ・テニスコーチが記した指南書「新インナーゲーム」

 ・元素周期表がテーマの科学本「メンデレーエフ 元素の謎を解く」

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