「正直敵わないと思った」小野伸二が最も衝撃を受けた選手とは!? 引退記者会見で明かす

あのフランス代表のレジェンド――。

[J1 34節]札幌 0-2 浦和/2023年12月3日14:03/札幌ドーム

J1リーグ最終34節、北海道コンサドーレ札幌は浦和レッズに0-2で敗れ、リーグ10勝10分14敗の勝点40の成績を収め12位に終わった。ノルマであるJ1残留は果たせたが、悲願であったタイトル獲得にはなかなか近づけなかった。

今季限りでの引退が発表されていた44歳の小野伸二は、実に11年ぶりとなるJ1リーグの先発出場を果たした。3-4-2-1のシャドーで22分間プレーした小野は随所で柔らかいボールタッチからダイレクトパスを放ち、3万人を超える観衆を沸かせた。

小野は引退セレモニーのあと、さらに記者会見も実施。44歳になった永遠のサッカー小僧は冒頭、こう語った。

「プロ生活26年間の中で出会えたたくさんの方たちに感謝しています。ここからまた新たな人生が始まりますが温かく見守ってください。

20分という短い時間でしたが、久々の公式戦を楽しませていただきました。できればもう少しやりたかった気持ちはありますが、何より試合に負けてしまったこと、来てくれたお客さんを楽しませられなかったことが残念でした」

小野と言えば、オランダのフェイエノールトではUEFAカップ(現・ヨーロッパリーグ)制覇を果たし、日本代表、そして浦和レッズ、清水エスパルス、FC琉球……数多くの天才的なプレーを見せてきた。そのプレーは世界中のタレントからも認められてきた。

では、そんな小野が「最も衝撃を受けた選手」は!?

その質問に小野は即答で、あの伝説の名手の名前を挙げた。

「そう考えるとジダンですかね。ジダンと対戦させてもらった時、正直、この方には敵わないなと衝撃を受けましたね」

そのように元フランス代表MFである前レアル・マドリード監督のジネディーヌ・ジダンについて語った。

日本代表時代には2001年3月のサンドニでのフランス代表との親善試合で、小野は出場機会を得られなかったものの目の前ジダンのプレーを見ている。

そして2002年8月30日のヨーロッパUEFAスーパーカップで、小野の所属するフェイエノールトがジダンのいたレアル・マドリードと激突。いずれも先発出場し、小野はフル出場、ジダンは86分までプレーしている。

また、海外ではオランダ、ドイツ、オーストラリア、国内では札幌、浦和、清水、沖縄でプレーしてきた。小野はこんなことも語っていた。

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「その土地を愛して、その土地に愛されて、その土地を盛り上げたい。その気持ちをもってどの場所にも行かせてもらってきました。そのなかで一番長く、この北海道にいさせてもらえたのはかけがえのないことで、とても感謝しています」

そのように改めてフットボール人生の旅路に感謝をしていた。

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