現地時間12月3日、プレミアリーグ第14節のチェルシー vs ブライトンの試合がスタンフォード・ブリッジで行われた。
チェルシーは、昨シーズンはチェルシーでプレーしていたロベルト・サンチェスやモイセス・カイセド、レヴィ・コルウィルが先発。コール・パーマーはベンチスタートとなった。一方のブライトンは18歳のジャック・ヒンシャルウッドが左サイドバックで先発出場。前節の退場でルイス・ダンクが出場停止となるセンターバックはヤン・ポール・ファン・ヘッケとイゴールのコンビ。左サイドMFにはシモン・アディングラが入り、三笘薫はベンチスタートとなった。
序盤はアウェーのブライトンがボールを保持してビルドアップを図り、チェルシーはハイプレスを狙いつつ、奪ったボールを素早く前に運ぼうと試みる展開に。8分、9分とラヒーム・スターリングが右サイドから突破を図り、相手にプレッシャーをかけていく。
17分、チェルシーは右からのCKを得ると、コナー・ギャラガーのキックをファーサイドでブノワ・バディアシルが収めて折り返し、エンソ・フェルナンデスが頭で押し込んで先制に成功する。さらに21分、チェルシーが再び右からのCK。今度は逆サイドでニコラス・ジャクソンが折り返し、コルウィルが頭で押し込んで追加点を奪う。ビリー・ギルモアがクリアしたかに見えたが、ゴールライン・テクノロジーにより得点が認められる形となった。
ここから試合は膠着状態に入るが、ブライトンは43分、アディングラからのパスを受けたアダム・ララーナが逆サイドに展開。これを受けたファクンド・ブオナノッテがカットインから左足を振り抜き1点を返す。
直後の44分、45分にはチェルシーが立て続けにチャンスを作ったが、ブライトンのGKジェイソン・スティールが好セーブを連続してピンチを防ぐ。その直後、カウンターを仕掛けるギルモアにギャラガーが後方からタックルを見舞う。31分に1枚目のイエローカードを提示されていたギャラガーは2枚目のイエローで退場となり、試合の行方が分からなくなって前半を終える。
後半はともに選手交代なしでスタート。数的優位に立つブライトンがボール保持の時間が増やし、チェルシーはスターリングの突破力に頼る展開に。
57分、ブライトンは4枚替えを敢行。三笘、パスカル・グロス、ジョアン・ペドロ、ジェイムズ・ミルナーを投入する。
しかし61分、ブライトンのCKを跳ね返したチェルシーがカウンターを仕掛けると、抜け出したミハイロ・ムドリクがペナルティーエリア内でミルナーと交錯しながら倒れる。VARのチェックの末にオンフィールドレビューが行われ、ミルナーのファウルでPKの判定となる。このキックをエンソ・フェルナンデスが成功させ、65分にチェルシーがリードを広げる。
ここからはブライトンが猛攻を仕掛け、三笘も得意のドリブルで左サイドから何度もチャンスを創出していく。一方のチェルシーは守備を強化する選手交代を行い、5バック気味の布陣にして逃げ切りを図る。85分にはゴール正面からFKのチャンスを獲得したが、グロスのキックはサンチェスが正面でキャッチ。86分のグロスのシュートもサンチェスの正面を突き、アディショナルタイム突入直後のグロスのシュートはサンチェスが指先で弾いてみせた。
それでも90+2分、左CKからジョアン・ペドロがバックヘッドを流し込んで1点差に追い上げ、その後も決定機を作り続けると、90+10分にはアディングラのクロスがコルウィルのハンドを誘ったとしてPKの判定に。しかしオンフィールドレビューの結果、顔面に当たったとしてPKは取り消しに。15分近いアディショナルタイムを経てタイムアップとなり、チェルシーが逃げ切りに成功した。
次節、チェルシーはアウェーでマンチェスター・ユナイテッドと、ブライトンはホームでブレントフォードと対戦する。
◉試合結果
チェルシー 3-2 ブライトン
1-0 17分 エンソ・フェルナンデス(チェルシー)
2-0 21分 レヴィ・コルウィル(チェルシー)
2-1 43分 ファクンド・ブオナノッテ(ブライトン)
3-1 65分 エンソ・フェルナンデス(チェルシー)
3-2 90+2分 ジョアン・ペドロ(ブライトン)