最後の休日、ファン堪能 「true tears展」4日まで

キャラクターが描かれたパネルに見入る来場者=南砺市クリエイタープラザ桜クリエ

 「富山新聞アニメEXPO(エキスポ)」の一環として開催中の展覧会「true(トゥルー) tears(ティアーズ) 15年の真心の軌跡~富山で生まれ、富山で育まれたアニメ作品~」(富山新聞社主催)は4日、最終日を迎える。最後の休日となった3日、多くのファンが会場の南砺市クリエイタープラザ桜クリエを訪れ、城端地域に本社を構えるアニメ制作会社ピーエーワークスの出世作となった作品の魅力を再確認した。

 「true tears」は城端をモデルとした「麦端(むぎは)町」を舞台にした高校生の青春群像劇で、放送15周年を迎えた。アニメゆかりの土地を訪れる「聖地巡礼」ブームを背景に、全国からファンを富山県に引き寄せた。

 会場には、キャラクターが描かれた城端むぎや祭のポスターや、声優が記念展に寄せたサイン、アフレコ台本などが並ぶ。城端の街並みや公営住宅をモデルとした背景美術も展示されている。

 砺波市出身で金沢市から訪れた加藤美樹さん(37)は放送当時、登場人物の複雑な人間関係を巡るストーリーに魅了されたとし「15年も愛される素晴らしい作品だと実感した」と話した。展覧会は入場無料。

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