中島啓太は自身初の完全Vならず 次戦は米ツアー参戦をかけた予選会へ

優勝には1打足りなかった(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(3日)◇東京よみうりCC(東京)◇7023yd(パー70)◇晴れ(観衆5033人)

自身初の完全優勝には届かなかった。初日から首位に立ち続けた中島啓太は、最終日を3バーディ、2ボギー「69」で終了。通算14アンダーで、優勝した蝉川泰果に1打及ばなかった。

多くのギャラリーが最終組を見守った(撮影/中野義昌)

「ずっと冷静にプレーできていましたし、本当に17番だけだと思います」と最終局面でのバーディパットが悔やまれる。17番(パー5)を迎えた時点で、蝉川泰果と金谷拓実と首位に並んだ。

蝉川が2オンに成功するなか、中島は2打目をバンカーへ。それでも3打目を1.5mのバーディチャンスにつけたが、「後半は全体的にタッチが強かったので、流れのまま強く打ってしまったと思う」とカップに蹴られて入らず。シーズン最終戦は、通算14アンダー2位で終えた。

今季は3勝を含む17度目のトップ10入り。賞金王に輝いた1年を、「最高のライバルと賞金王争いができたのが、一番うれしかった。いい一年でした」と振り返った。

次週は米国で最終予選会(撮影/中野義昌)

国内での最終戦は終えたが、14日からは来季米ツアー出場を目指して最終予選会(ファイナルクオリファイイングスクール)に挑戦する。米国フロリダ州のTPCソーグラスで4日間行われる予選会は、トップ5に入れば来季PGAツアー出場権が付与される。「出発まで1週間を切っているので、いい準備をして気持ちを切らさずに、もう1試合頑張ります」。大事な今季最終戦が待っている。(東京都稲城市/谷口愛純)

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