大阪IR、開業へ整備着手 万博会場に隣接、準備へ影響懸念

 大阪市で進むカジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)計画を巡り、大阪府と市は4日、運営事業者側による予定地の液状化対策工事が始まったと明らかにした。初期投資額約1兆2700億円の巨大プロジェクトで、2030年秋ごろの開業に向けた実質的整備がスタート。予定地は大阪湾の人工島・夢洲で、会場が隣接する25年大阪・関西万博の開幕準備への影響も懸念される。

 府市によると、液状化対策工事は3年を見込む。来年夏以降、完了した区域から準備工事に入り、25年春から建設工事を始める予定。

 万博会場の関連工事は24年秋にピークを迎える見通しで、工期重複による工事車両渋滞が見込まれる。

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