ソト獲得を狙うブルージェイズ 対価として昨季16勝マノアを準備か

パドレスはFAまで残り1年となったフアン・ソトをトレードすることによって莫大な対価を得ることを狙っている。実際、ソトとトレント・グリシャムの2人を放出する対価として、ヤンキースにプロスペクト(若手有望株)を含む8人のパッケージを要求したことが報じられた。そうした事情もあってパドレスとヤンキースのトレード交渉は停滞しており、その隙をついてブルージェイズがソト獲得の有力候補として浮上してきた。ブルージェイズは交換要員として2022年に16勝を挙げた25歳の右腕アレック・マノアを準備しているようだ。

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、パドレスとブルージェイズのトレード交渉のなかで、マノアの名前が注目されているという。現在25歳のマノアは2019年ドラフト1巡目(全体11位)指名でブルージェイズに入団し、2021年5月にメジャーデビュー。この年9勝を挙げると、翌2022年には31先発で196回2/3を投げ、16勝7敗、防御率2.24、180奪三振という好成績を残し、オールスター・ゲーム初選出を果たしただけでなく、サイ・ヤング賞投票では3位にランクインした。

そんな順風満帆のキャリアを歩んでいたマノアだが、今季はメンタル面の問題もあって壁にぶち当たり、19先発で3勝9敗、防御率5.87という大不振。一時はマイナーのルーキー級での再調整を強いられるほどだった。MLB公式サイトは、今季のマノアの状況を踏まえ、「環境を変えることはマノアにとっていいことかもしれない」と記している。

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ブルージェイズはマノアのほかに、ボーデン・フランシスとリッキー・ティードマンの両投手をトレードに含める可能性があるという。フランシスは27歳のリリーフ右腕で、メジャー2年目の今季は20試合に登板して防御率1.73の好成績をマーク。ティードマンは21歳の左腕で、ブルージェイズの球団ナンバーワン有望株であり、2022年にはフューチャーズ・ゲームに出場した。

パドレスが対価を求めすぎている感は否めないが、ヤンキースが対価を出し渋っている間にブルージェイズがトレード交渉をまとめてしまう可能性もある。ソトのトレードの動向はウィンター・ミーティングにおける最大の注目ポイントの1つとなるだろう。

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