PFAS 基準値の60倍超を検出も 市民団体が多摩地域で水質調査

健康被害が指摘される化合物PFASをめぐり、市民団体が行った多摩地域の水質調査で、最も高いところでは国の水質基準の60倍を超える濃度が検出されたことが分かりました。

多摩地域のPFAS問題を調査する市民団体は、多摩地域の井戸や河川など150カ所の水質を調査した結果、多摩地域北部の広い範囲で、PFASが国の水質基準値を超えていたと発表しました。なかでも立川市では濃度が高く、最も高いところでは基準値の62倍の濃度だったとということです。検出された井戸の水は飲み水として使っていないということですが、調査した市民団体は今後、地下水の流れを確認する必要があると説明しています。

京都大学 原田教授:「非常にまれな場所、なんらかの発生源に近いというのを示していると思っている。比較してもこれに近いものはなかなか出てこない」

また市民団体は「横田基地の周辺で高い濃度がみられ、基地が発生源である可能性が高い」と指摘していて、東京都と国に対して実態調査をするように求める方針です。

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