国民民主離党表明の前原誠司氏が党本部に反論 京都市長選の府連推薦「白紙」方針に「手続きの瑕疵はない」

国民民主党からの離党表明後、初めて京都市内で演説する前原誠司氏(4日午前、京都市左京区)

 国民民主党に離党届を出し新党結成を表明した前原誠司氏(衆院京都2区)は4日朝、報道陣の取材に応じた。来年2月投開票の京都市長選で元市議村山祥栄氏(45)への府連推薦を、党本部が「白紙になる」との見通しを示したことについて「府連において全会一致で決まった。手続きの瑕疵(かし)は全くない」と反論し、府連推薦は決定事項で、府連所属の地方議員は村山氏を支援すると強調した。

 市長選で国民府連は11月23日、村山氏への「府連推薦」を決めた。前原氏が離党を表明した30日、党本部の榛葉賀津也幹事長は「府連で決めたから(離党後も)そのままやります、というのは調子よすぎないか。当然、白紙になる」と指摘し、今後、府連と協議する考えを示していた。

 これに対し、前原氏は党本部へは府連が決めたことを「報告」したとの見解を示し、「手続き上の瑕疵は全くない。村山さんを一致してやると全員が言っている」と強調。府連内に動揺が広がっていることには「信念を持った行動で一点の曇りもなくやらせてもらったが、迷惑をかけていることについては心からおわび申し上げたい。説明責任を果たし、これからも一緒にやっていきたい」とした。

 新党に地元の国民議員を誘うかどうかは「党本部での処分を待って、信頼関係を持って話をしていきたい」と述べるにとどめた。

 前原氏は、結成する新党「教育無償化を実現する会」で、村山氏を推薦する方針を改めて表明。日本維新の会と地域政党京都党との連携方針に変わりはないことを強調した。

 また玉木雄一郎代表が、新党に加わる比例代表選出のメンバーに議員辞職を求めたことに対し、「(比例票は)『野党』の国民民主党に投票してくださった。自民党にすり寄る今の党に違和感を持つ方々が多いのではないか。国民民主党の票を代弁している議員でつくったのが新党だ」と反論した。

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