ランボルギーニSC63、今週デイトナで開催のIMSA公認テストでアメリカデビューへ

 ランボルギーニが2024年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に投入する新型LMDhマシン『ランボルギーニSC63』は今週、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるIMSA公認テストで、北米でのトラックデビューを果たす。

 12月6日(水)から開始されるこのテストは、パフォーマンス・バランス・テストを含め4日間にわたって行われるもので、40台以上のマシンが参加する見込みだ。

 ランボルギーニ・アイアン・リンクスは、来年のWECハイパーカークラスとIMSAミシュラン・エンデュランス・カップにおけるGTPプログラムに向けたヨーロッパでの複数回のテストに続き、リジェベースの新型LMDh規定車を初めてアメリカで走らせる。

 既報のとおり、ランボルギーニSC63は2024年1月に開催されるIMSA開幕戦デイトナ24時間レースには参加しないが、バランス・オブ・パフォーマンス(BoP:性能調整)を評価するためにこのテストに参加する必要がある。

 SC63はGTPクラスにエントリーする9台のうちのひとつで、この他には北米シリーズでポルシェ963のカスタマーカーを走らせるJDCミラー・モータースポーツとプロトン・コンペティションを除く2024年の登録チームすべてが参加予定だ。

 LMP2クラスでは、ショーン・クリーチ・モータースポーツのリジェJS P217・ギブソンをはじめ、ライリー、タワー・モータースポーツ、TDSレーシング、クラウドストライク・レーシング・バイ・APR、インターユーロポル・バイ・PR1/マティアセン・モータースポーツのオレカ07・ギブソンの計6台が参加を予定する。

 GTDプロクラスは、フォードとシボレーの新型GT3カーに加え、アップデートされたアストンマーティン・バンテージGT3が登場予定だ。ここでは各GT3メーカーから1台ずつノミネートされたマシンが、金曜日と土曜日にターゲット・パフォーマンス・テストに臨む。

 なお、フォード・マルチマチック・モータースポーツとコルベット・レーシング・バイ・プラットミラー・モータースポーツは、それぞれ2台の2024年マシンを用意するものとみられる。テストではこの他、アイアン・リンクスのランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2、ポール・ミラー・レーシングのBMW M4 GT3、リシ・コンペティツィオーネのフェラーリ296 GT3、ハート・オブ・レーシングのアストンマーティン、そしてディフェンディング・チャンピオンのバッサー・サリバンのレクサスRC F GT3も参加予定だ。

 GTDクラスでは計18台のマシンが周回を重ねる予定で、ケリーモス・ウィズ・ライリー(ポルシェ)をはじめ、ライト・モータースポーツ(ポルシェ)、フォルテ・レーシング(ランボルギーニ)、アイアン・リンクス(ランボルギーニ)、トリアルシ・コンペティツィオーネ(フェラーリ)、グラディエント・レーシング(アキュラ)、ウインワード・レーシング(メルセデスAMG)、コルソフ・プレストン・モータースポーツ(メルセデスAMG)、インセプション・レーシング(マクラーレン)、ターナー・モータースポーツ(BMW)、マグナス・レーシング(アストンマーチン)、コンクエスト・レーシング(フェラーリ)、チェティラー・レーシング(フェラーリ)、AFコルセ(フェラーリ)、ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ(ランボルギーニ)の登場が予定されている。

 なお、4日間にわたるこのテストでの指名ドライバーや公式エントリーリストは、現段階でシリーズからリリースされていない。

 トラックアクションは6日(水)にプロトタイプカー(GTP/LMP2)の専有セッションで始まり、木曜日は4クラスすべてのクルマが参加するセッションが3回実施される。金曜日と土曜日はGTDプロとGTDのみのセッションとなっている。

© 株式会社三栄