関空、新国際線出国エリアを公開 日本最大級の「ウオークスルー型免税店」、アニメやゲーム専門店も

5日に開業するウオークスルー型免税店。日本の国際空港で最大級となる=4日午前、関西空港

 関西エアポートは5日、大規模改修を進める関西空港(大阪府泉佐野市など)で、新国際線出国エリアを開業させる。オープンを前に4日、報道陣に公開した。

 広さ約1万平方メートルに、日本の国際空港で最大級となる回遊型の「ウオークスルー型免税店」(約2500平方メートル)と、物販や飲食などの商業エリアがあり、計27店舗が展開。商業エリア中央の待ち合いスペースは日本建築を模したデザインで、「和」を感じられる落ち着いた空間となっている。

 店舗は、アニメ、漫画、ゲームの関連商品や、雑貨、子ども服を扱う専門店に加え、すしやクラフトビールを味わえる飲食店などがそろう。神戸・長田からも、ご飯とノリで具材を挟んだバーガーの店「おにぎりバーガー」が出店。神戸牛のステーキなどを使ったこだわりの料理を提供する。

 また5日からは、出国手続きをスムーズにするため、南北に分かれていた出国審査場を中央に集約する。

 関空では年間約4千万人の国際線旅客を受け入れられるように、2021年、約700億円を投じる第1ターミナルの大規模改修に着手。工事の約70%が完了した。今後、大阪・関西万博が開幕する25年春に国際線の保安検査場を拡張し、入国エリアの移設も図る。26年秋には今回開業する商業エリアを増床する計画だ。(大島光貴)

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