「物価高騰で求人鈍く」10月の県内有効求人倍率 0.99倍/千葉県

「物価高騰で求人鈍く」10月の県内有効求人倍率 0.99倍/千葉県

 2023年10月の県内の有効求人倍率は0.99倍で前の月からわずかに減少し、3か月ぶりに1倍を下回りました。

 千葉労働局は物価高騰の影響で、求人の動きが鈍くなっていると見ています。

 有効求人倍率は、職を求める人1人あたりに対し、企業からどれだけの求人があるかを示す、経済指標の一つです。

 千葉労働局によりますと、10月の県内の有効求人倍率は0.99倍で、前の月からは0.01ポイント低下し、3か月ぶりに1倍を下回りました。

 千葉労働局は「物価高騰の影響で、求人の動きが鈍くなっている」と指摘しています。

 業種別に見ると、建設関係の企業での新規事業の立ち上げによる求人の影響で、学術研究、専門・技術サービス業で、2022年の同じ時期と比べ、2割近く増えました。

 一方、教育、学習支援業や宿泊業、飲食サービス業では3割程減少していて、コロナが落ち着いた、2022年の求人が多かった反動で、2023年の減少幅が大きくなっています。

 こうした状況を踏まえ、千葉労働局は基調判断について、「緩やかに持ち直しているものの動きに弱さがみられる。物価上昇などが雇用に与える影響に留意する必要がある」に据え置いています。

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