子どもの目線で見た政治の現場 「ルールやお金の使い道決める原点」議会体験

演壇で思い思いの発言をする子どもたち(京都市中京区・市役所議場)

 京都市議会の仕組みや役割について学ぶ「市会親子ふれあい議場見学会」が3日、中京区の市役所内にある議場で開かれた。子どもたちは議員席に座ったり、演壇で発言したりして、議会政治の現場を肌で感じた。

 市議会が小学生を対象に毎年開き、この日は46組112人が参加した。事務局職員が1889(明治22)年に初めて市議会が開かれたことを紹介し「議会は市のルールやお金の使い道を決める、市の原点であり未来を決める重要な役割がある」と説明した。

 模擬本会議では、小学校でユーチューバーの職業体験を行う予算案を審議。議員役の職員が賛成と反対の討論をそれぞれ行い、子どもたちは起立による表決で賛否を示した。演壇での発言体験もあり、見学の感想や好きな教科など思い思いの「演説」を行った。

 家族3人で参加した山科区の小学4年の児童(9)は「初めて入った。模擬表決ができて楽しかった」と話した。

議会の役割について学ぶ子どもたち(京都市中京区・市役所議場)

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