麗しのピアニスト・五条院凌、2023年大阪で始まった全国ツアーを大阪で締め括る。今年残るは12月24日(日)クリスマスイヴコンサート

今話題のピアニスト“五条院凌”(ごじょういん・りょう)が、2023年3月に大阪から始まった全13公演の全国ツアー『So Fabulous Concert』を12月1日(金)に再び大阪サンケイホールブリーゼで開催した。 本公演もすっかりお馴染みとなった2部構成スタイルで行なわれた。

オリジナルアルバム『Fabulous』とカバーアルバム『お愛集』の2作品を中心に作り上げられたセットリストは、時にはリズムトラックのキーボードでアバンギャルドに、時にはピアノの生演奏でしっとりとした時間を演出した。

アンコールでは、生ピアノ一本で「愛のメモリー」と「Rose Waltz」を披露し、「来年はPAなし、ピアノのみリサイタルコンサートもやりたい!」との心境も語った。

既に来年のスケジュールが幾つか発表されているが、さらに新しい形式の生ピアノコンサートも近々実現するそうなので今後のスケジュールもチェックが必要だ。

そして、五条院が大きな拍手に見送られながらステージを去ろうとしていた時、観客から再びアンコールの声援が上がった。五条院が立ち止まると、様々な曲名が客席から響いた。 五条院はピアノへと戻り、「難破船」〜「秋桜」〜「SWEET MEMORIES」〜「アイドル」〜「薔薇は美しく散る」という即興のメドレーを披露した。 超サプライズなプレゼントに会場は割れんばかりの拍手に包まれた。いつまでも鳴りやまない拍手を背に、五条院凌はステージを後にした。

オリジナル曲もカバー曲も関係なく五条院のゴージャスさに包みこんで彼女独自の世界の楽曲へと昇華させてしまう五条院凌のピアノ演奏。 年内残っているコンサートは12月24日(日)の成田国際文化会館クリスマス特別企画『So Fabulous Concert 2023 ~O Merry O Christmas~』だけとなったが、遠方からも行く価値ありだ。(Photo by Yuta Ito)

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