警察官であることを伝えて女性に性的暴行をしたとして先月逮捕・起訴された警視正の男について、警察は4日、10代の女性に対するわいせつ誘拐などの疑いで再逮捕しました。
わいせつ誘拐、わいせつ略取、強要、不同意性交の疑いで再逮捕されたのは中国四国管区警察局の警視正・岩本幸一容疑者(58)です。
岩本容疑者は、ことし10月5日午後7時20分ごろ、10代の女性を通信アプリを介して誘い出して車に乗せ、警察官であることを伝えたうえで「ほんとは警察ってばれないように連れて行かないといけんのんじゃ、上の者が連れて来いと言うので連れて行く」などと言って女性を広島市内の宿泊施設に連行し、同日午後8時10分ごろから午後9時ごろまでの間、同宿泊施設で「始末書」と題して売春行為を認めさせる内容の書面1通を作成させ、性的暴行を加えた疑いがもたれています。
警察の調べに対して岩本容疑者は「女性と会って始末書を書かせたことは間違いありません。誘拐や性交などはしていません」と容疑を否認しているということです。
岩本容疑者は、ことし9月、広島市のホテルに売春の約束をして誘い出した20代の女性に対して、ジャージの上着チャックを下ろして着ていた制服を見せ、警察官であることを名乗ったうえで、「売春の取り締まり」として女性を警察署に連行し、身元引受人として親を呼び、職場にも売春の事実を伝える可能性があるなどと言って脅迫し、「関係を持てば上と掛け合って厳重注意にしてあげる」などと言って性的暴行を加えたして、先月逮捕・起訴されていました。