関西国際空港の国際線出発エリアが刷新、空港初など27店舗

「関西国際空港」(大阪府泉佐野市)第1ターミナルビルの国際線出発エリアが12月5日、リニューアルオープン。それに先駆け4日、その全貌が報道陣に公開された。

日本の国際空港として最大規模となるウォークスルー型の免税店。桜など日本らしさが感じられる空間となっている

2025年の『大阪・関西万博』に向け、国際線キャパシティの拡大や保安検査ゲート内・エアサイドエリアの充実、旅客体験の充実を目的に、2021年5月から改修工事をおこなってきた第1ターミナルビル。

2022年10月には2階の国内線エリアがリニューアルされ、今回は国際線出発エリアの2階国際線出発エリアと3階出国審査場の2カ所が開業する。

まず、スムーズに出国手続きを進められるよう、南北2カ所に分かれていた出国審査場を中央1カ所に集約。そして2階国際線出発エリアには、日本の国際空港として最大規模となるウォークスルー型免税店が誕生した。

「KIX BEER」のアンバーエール(オープン記念で1200円)

またエリア内には出発前に役立つバラエティ豊かな27店舗が新たにオープン。関西国際空港から一番近い醸造所「泉佐野ブルーイング」の生ビールが楽しめるビアバー「KIX BEER」や、イタリアの焙煎メーカー「セガフレード・ザネッティ」のカフェなど飲食店のほか、フィギュアやプラモデルなどのホビーショップ「Anime hunt」といった物販店が、空港初・関西初として登場する。

関西エアポートの高野敬二執行役員は、「いかにお客さまにストレスをかけないかを考え、事前予約商品の専用受取カウンターやタッチパネルの注文システムを導入しました。搭乗直前までゆっくり過ごしていただきたい」とコメントした。

関西国際空港は2025年春に「保安検査場」および「新国際線ラウンジ運用開始」で新たな第1ターミナルのグランドオープンとする予定。さらに2026年秋には、新国際線出発エリアの南北商業施設を増設する計画だ。

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