首相、教団面会は再調査せず 「説明責任」方針と違い

岸田文雄首相

 岸田文雄首相は4日、2019年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体トップと面会していたとの報道に関し「承知していない」と述べるにとどめ、改めて調査しない意向だ。ギングリッチ元米下院議長と面会した際、大勢の同行者がいたため真偽が分からないとするためだ。ただ「旧統一教会との関係を精査し、説明責任を果たす」と掲げた政権方針との整合性が問われそうだ。

 松野博一官房長官は記者会見で、首相の面会に関し事実関係を調査するかどうかを問われ「首相は『点検した結果、承知していない』と答えた。そのことに尽きると考えている」と述べた。

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