凶悪事件想定 県警が緊急配備訓練 追跡から逮捕まで連携体制確認

県警察学校の敷地内で犯人役を取り押さえる捜査員

 岡山県警は4日、凶悪事件を想定した緊急配備訓練を岡山、瀬戸内市内で行い、犯人の追跡から逮捕まで捜査の連携体制を確認した。

 瀬戸内署長船交番(同市長船町土師)でナイフを持った男が警察官から拳銃を奪おうとして失敗、盗んだワゴン車で逃走する―との想定。岡山西、瀬戸内署や県警通信指令課、機動警ら隊などの20人とパトカー5台が参加した。

 同交番の警察官からの通報を受け、通信指令課が県内に緊急配備を発令。捜査員は無線で共有された犯人の特徴や、通報者からの映像提供システムで特定した逃走車のナンバーを基に追跡。県警察学校(岡山市北区玉柏)の敷地内に追い込んだ後、刃物で抵抗する犯人役を盾などで取り押さえた。

 通信指令課の岡林恭一次長は「4月に導入した映像提供システムを活用しながら県警本部と各署の連携がとれた。さらに訓練を重ねて県民の信頼に応えたい」と話した。

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