周庭氏、カナダから保釈放棄を表明

香港衆志の元メンバーである周庭氏は香港版国家安全法の「外国勢力と結託した罪」の容疑で保釈処分を受けているが、12月3日にSNSで現在はカナダのトロントに留学していることを明かした。同日の香港メディアによると、当初は12月に香港に戻り国家安全法案件に関して警察に報告のため出頭する予定だったが、「さまざまな要因を考慮した結果、香港に戻らないことに決めた」として、保釈を放棄し永久に香港に戻らないと表明した。この件について香港メディアは警察に問い合わせているところだ。

周氏はSNSに長文を投稿し、香港警務処国家安全処の職員による同行・保護の下で回郷証を申請して深セン市で1日過ごし、行程終了後に回郷証を返却したことや、大学の休暇中に香港に戻って出頭するだけでいいことになったなど近況ついて詳しく語った。回郷証を取得して深センに行き、「改革開放展」やテンセント本社などを訪問するよう手配されたという。

周氏は今年9月にカナダ留学のため香港を出境し、パスポートを受け取ったのは出発前日だったと語った。「保釈を放棄する」という意図は最初からあったわけではないとし、12月に香港に戻るための航空券も購入したと述べ、「したがって私が意図的に国家安全処を欺いたと言う人がいるとすれば、それは間違った発言だ」と語った。周氏はかつてうつ病を患っていたことも明かした。

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