軽井沢町の国道で1日、電動キックボードに乗った女性が大型バスと衝突し、死亡しました。
利用が広がる電動キックボード、利便性の一方、課題もあります。
■記者
「現場となった場所には週末からけさにかけて花が手向けられています」
亡くなった女性を知る人も…
(どういった人だったんですか?)
■亡くなった女性の関係者
「職場の関係です」
(キックボードは乗っていた?)
「それは分からない。見たことがなかったんで、いつもは(乗っている様子は)なかったんで」
1日、軽井沢町長倉の国道18号で町内に住むとみられる30代の女性が乗る電動キックボードと、大型の高速バスが衝突しました。女性は頭を強く打ち、その場で死亡が確認されました。
ヘルメットはかぶっていなかったとみられています。
■現場を通りかかった人
「頭を強く打ったのか、動いてなくてこれは大変なことが起きたな。気が付かれた方が事故された方を救急車両が来るまで守ってくれていた」
事故現場では4日、交通規制がされました。警察が、ドローンを使って上空から撮影し、現場の状況を確認しました。
■記者
「女性は電動キックボードに乗って下り坂となっているこの道を走っていたということです。そしてその先にある信号のある交差点で大型バスと衝突しました」
警察によりますと、信号は大型バス側が「青」だったとみられます。
電動キックボードの事故は、一定の条件を満たせば免許が不要となった7月の法改正以降、県内では初めてだということです。
電動キックボードは、便利な一方で安全性が課題です。
「ナンバープレートがついてます」
公道を走ることができる、折り畳み式の電動キックボードです。
「こんな形ですね」
長野市と軽井沢町でレンタルサービスを提供する返町裕貴さんに、使い方を教えてもらいました。
■モビリティナガノ・返町裕貴さん
「このレバーがアクセルです。右手はブレーキと人差し指でアクセルを触れていただいてこれでスピードを調整してもらう」
■記者
「今から乗ってみたいと思います」
「自転車と同じくらいなんでしょうけど、自転車よりも速い気がしますね、乗っている感触は、今の時期ちょっと寒いかも」
持ち運びやすさや移動手段としての手軽さから、長野市でも月に5~6組は利用客がいるそうです。
■モビリティナガノ・返町裕貴さん
「基本的には電気で動いているので、最近ガソリン代も値上がりしているので、そういった環境的な部分では新しいモビリティになると思う」
ただ、レバーを使った慣れない操作になるため、車が多い場所に出るには少し練習が必要です。
■返町裕貴さん
「あとはこういうところですとどうしてもタイヤが小さいので少しの段差とか路面の凸凹によっても振動来ますから、それでバランスを崩す場合もある」
こちら店の電動キックボードの運転には免許が必要です。
一方、7月に道路交通法が改正され、車体の大きさや速度など、一定の基準を満たせば運転免許が無くても利用できるものもあります。
■返町裕貴さん
「法改正したことによって交通ルールを知らない若年者の運転や、例えば歩道に乗り入れたり一方通行を逆走したり、といったことが懸念される。安全運転で交通ルール守ってもらって、楽しく乗ってもらえれば」