「1.17のつどい」阪神・淡路大震災30年の2025年にタイムカプセル収納、メッセージや写真募る 神戸

震災発生時刻に浮かび上がった「1995 むすぶ 1.17」の文字=17日午前5時46分、神戸市中央区加納町6、東遊園地

 2025年1月17日で発生から丸30年となる阪神・淡路大震災の経験や思いを次世代に残そうと、神戸・三宮の東遊園地で毎年開く追悼行事「1.17のつどい」の実行委員会は4日、震災と未来に関するメッセージと写真を募り、タイムカプセルに収納する企画を始めると発表した。募ったメッセージ付きの写真を25年1月に東遊園地に収め、34年1月に開封するという。

 募る写真のサイズはL判程度で、現在の姿などを撮影・印刷したり、震災当時の写真を使ったりし、裏面に10年程度先の人々に伝えたい震災の経験や思いをつづってもらう。実行委は来年1月16~28日、東遊園地が会場となる「1.17のつどい」と、鎮魂を祈る光の祭典「神戸ルミナリエ」に合わせ、撮影や印刷、メッセージ記入ができるブースを設ける予定。写真や書いた内容は本人以外にも広く共有されるとしている。

 NPO法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り(HANDS)」の代表理事で、実行委の藤本真一委員長(39)は、震災遺族や復興に貢献した人らの高齢化に触れ、「30年の節目を前に色んな人から思いを募り、次世代に伝えたいメッセージを残したい」と語った。

 また例年と同様、つどいの当日に灯籠で「1.17」と合わせてかたどる1~4文字程度の言葉の募集も始めた。今年は「むすぶ」、昨年は「忘」だった。

 写真とメッセージの郵送は、HANDS事務局(神戸市北区北五葉1の13の1、レ・アールビル3階)へ。文字案は来年1月10日までに同事務局へはがきか、「1.17のつどい」ホームページの応募フォームなどで送る。HANDSTEL050.3590.0117(井川朋宏)

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