児童の尻複数回触り停職6カ月 処分の教諭「故意ではない」 児童へのいじめアンケートで発覚 神戸

神戸市教育委員会=神戸市中央区東川崎町1

 神戸市教育委員会は4日、児童の尻を触ったとして同市垂水区の市立小学校に勤める男性教諭(41)を停職6カ月の懲戒処分にするなど、計3件の処分を発表した。

 市教委によると、教諭は昨年度に少なくとも3回、担任を務める5年生の女子児童の尻を触った。進級した児童が、今夏のいじめアンケートに記して分かった。教諭は「故意ではない」と説明しているという。

 この教諭はほかにも10人ほどの児童との間で、移動を促す際に尻に手が触れた▽手をつないでいた▽児童を膝の上に乗せていた-といった申告や目撃が調査で確認された。大半の児童は被害の認識を示していないが、校長は3回、不要な身体接触を避けるよう注意していた。教諭は「意識の低さから児童の心に大きな傷を付けた」と謝罪。市教委は管理監督責任として、校長も口頭厳重注意とした。

 また兵庫区の小学校で勤務する女性教諭(24)は今年9月、大阪・梅田の商業施設で化粧品8点(計約6万円相当)を万引。正式採用前の条件付き採用期間中で分限免職処分となった。

 市教委はこのほか、指導する女子バレーボール部で「カス学年」と発言するなど、不適切な言動が確認された市立中学校の男性任期付き講師(28)を戒告処分とした。(井沢泰斗)

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