クルゼフスキがシティ相手の劇的ドローの舞台裏明かす…「ハーフタイムに監督がとても怒っていた…」

指揮官への強い信頼を口にするクルゼフスキ[写真:Getty Images]

トッテナムのスウェーデン代表MFデヤン・クルゼフスキが、難所エティハド・スタジアムでの劇的ドローゲームの舞台裏を明かした。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。

トッテナムは3日、プレミアリーグ第14節でマンチェスター・シティと対戦。多くの離脱者を抱えてリーグ3連敗中のアウェイチームの現状を考えれば、3連覇中の王者相手に惨敗も予想された。しかし、前後半で2度のビハインドを追いついたチームは、試合終了間際の幸運な判定の影響もあって3-3のドローに持ち込んだ。

90分の同点ゴールを決めるなど1ゴール1アシストの活躍でドローの立役者となったクルゼフスキは、この結果が妥当なものであると主張しつつ後半のパフォーマンスへの手応えを口にしている。

「後半のチームをとても誇りに思うよ。後方からの展開、ボールコントロール、相手にもボールを持たせなかった。ハーフタイムに監督がとても怒っていたこともあって、後半はより良いチームになれたんだ」

さらに、スウェーデン代表MFは1-2のビハインドで迎えたハーフタイムでのアンジェ・ポステコグルー監督とチームのやり取りについて、より詳細に説明。

「監督は僕らに、プレーを始めなければならないと言った。前半は十分ではなく、そして僕らは少し恐れながらプレーしていた」

「僕らはいつも『恐れるな』と言っているけど、前半は十分なプレーができなかった」

「後半にピッチに出てきた時は、『何が起こるか、起こるか、ただプレーするだけだ!』と考えていたよ。そして、僕らはより改善されたんだ」

また、この試合では指揮官の戦前の会見通り、飛車角抜きのチーム状況にも関わらず、格上シティ相手にハイライン・ハイプレスの勇猛果敢な普段通りの真っ向勝負を挑んだ。一部識者はそのアプローチを無謀とする指摘も行っていたが、クルゼフスキを含めて選手たちはそのゲームプランに一切の迷いがなかったと主張する。

「僕は何も疑問に思っていない。僕は彼のメンタリティが大好きなんだ。なぜなら、僕は自分の人生を生きたいからさ」

「僕らは成長しなければならないし、人生で一番大事なことは、何も恐れず、ただ行くことだ。誰と対戦するか、人生で何をしているかは関係なく、ただ行くだけだ。そして、もしそれが台無しになったとしても、それはそれだ」

「僕らは心からそれをやり遂げた。恐れてはいない。試合に負けようとしているのではなく、試合に勝とうとしているだけさ」

「僕は監督のゲームプランが大好きだ。シティは世界最高のチームの一つであり、すべてが完璧ではなかったけど、後半は10人のプレーヤーが欠場してもこのようなプレーをするのは、監督にとってもチームにとっても素晴らしいことだったと思う」

今回のシティ戦は改めてポステコグルー監督の下でのクラブの歩みの正しさを証明する一戦となったが、23歳MFは自身を含め精神面の成長を今後の課題として挙げる。

「優れたプレーヤーを欠いてもどんな相手にでもプレーできることを証明した。僕らはまだここにいて、戦ってきた。精神的に少し成長したと思うけど、そこがまだ足りないのは確かだね」

「フットボールはそこにある。監督もそこにいる。トッテナムにはすべてがある。精神的に少し成長するだけで、トップになれるはずだ」

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