【ベトナム】ハノイ市、自転車用道路の設置を提案[社会]

ベトナムの首都ハノイ市運輸局はこのほど、トーリック川沿いの道路と、ホアビン公園沿いの周回歩道—ホアンミンタオ通りの2つの通りを試験的に自転車用道路とすることを提案した。費用は約100億ドン(約41万3,000米ドル、6,050万円)を見込んでおり、市が負担する。2日付VNエクスプレスなどが報じた。

トーリック川沿い道路は、ドンダー区のガートゥーソー交差点からカウザイ区までの全長2.3キロメートル、幅4メートルの道路で、3メートルは2車線の自転車用道路、1メートルは歩道に充てる予定だ。この道路は、都市鉄道2A号線(ドンダー区カットリン—ハドン区イエンギア間)高架区間にあるラン駅、都市鉄道3号線(西郊北トゥーリエム区ニョン間—ハノイ駅)の駅との接続が可能なほか、ラン通りを走る公共バスの6カ所の停留所とも接続できる。

北トゥーリエム区のホアビン公園沿いの歩道とホアンミンタオ通りは全長約5.7キロで、うち公園沿いの周回歩道は1.8キロ、ホアンミンタオ通りは4キロ近く。公園沿いの歩道を改修して幅3メートルの自動車優先道にする。ホアンミンタオ通りは、幅4メートルは自転車専用道路、4.5メートルはバイクと原動機付き改造三輪車両などに充てる。

市内には現在、自転車専用(または優先)道路がない。運輸局は、自転車用道路がないことが市民の自転車利用や公共自転車サービスの発展を妨げる一因とみている。

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