爆発物探知犬を配置 茨城空港、G7対応強化 横浜税関鹿島支署

爆発物が入っているとの想定で行われた探知犬のデモンストレーション=小美玉市与沢

8日開幕するG7茨城水戸内務・安全担当大臣会合で、横浜税関鹿島税関支署はテロ対策として輸入貨物や入国時の旅客携帯品の検査を強化する。4日、茨城県小美玉市与沢の茨城空港で、爆発物探知犬による検査のデモンストレーションを公開した。

同税関は7、10の両日、同空港に台北便が到着した際に探知犬を出動させる予定。爆発物が入っている可能性のある荷物が発見された場合は、機械でも検査し、県警に通報する。配置する探知犬の頭数は非公開。このほか、爆発物や違法薬物の検査ができる専用車両も港湾などに配備する。

この日は探知犬のシェパード「ジャンプ号」(2歳、雄)が、床に並べられたスーツケース六つを順番に嗅ぎ、爆発物のにおいがついたケースを見つけることに成功。その場に座り込み、職員に知らせていた。

安部勝鹿島税関支署長は「G7会合では国際犯罪やテロ対策も議題の一つと聞いている。足元からしっかり対策していきたい」と話した。

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