競技部学生の入試制度見直しなど改革へ 日大

 アメリカンフットボール部員による薬物事件と学校法人としてのガバナンスのなさが問われている日本大学は4日、林真理子理事長が出席し記者会見を開いた。一連の問題を受け、林真理子理事長はアメフト部を含むすべての競技部のガバナンスの再構築するため「競技スポーツ部」を廃止、新たに「日本大学競技スポーツセンターを新設することを検討する」と発表した。

 林理事長は「競技部に対する大学の関わり方を見直す」としたほか「寮生活の監督体制の強化、競技部学生の入試制度の見直しを行うなど、競技部に公平・公正な運営と活動の透明化を徹底していく」と語った。

 またアメフト部の存続について、違法薬物をめぐり部員3人が逮捕、1人が書類送検されたとし「存続について理事会で継続審議していくことになる」と述べた。

 日大の競技スポーツ運営委員会は今回の事件を受けて「アメフト部は廃止」とする方針を決定した。ただ、理事会では異論もあり、慎重に審議する必要があるとして、廃部を含め継続審議扱いになった。結論は年内には出す意向だ。

日大は「学生スポーツは何ぞや」との原点に立ち返り、部員の学部・学生としての学習状況も含め管理していく姿勢を強く示した。(編集担当:森高龍二)

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