林理事長「辞任何度か考えたが改革遂げねば」

 アメリカンフットボール部員による薬物事件と学校法人としてのガバナンスのなさが問われている日本大学は4日、林真理子理事長が出席し記者会見を開いた。

責任の取り方について澤田康広副学長が年内に、酒井健夫学長が年度末に、それぞれ引責辞任する中、理事長は減俸50%(6か月)の処分というのは公平なのか、と記者団に問われ、林氏は「理事会で審議された公平な判断だと思う」と答えた。

そのうえで林氏は理事長辞任について「何度か考えた」としたうえで「大学経営改革の途中であり、それを成し遂げなければならないとの強い思いある。ご理解いただきたい」と理事長として改革を成し遂げたい思いを滲ませた。

 大学は年内で引責辞任する澤田副学長について、7月のアメリカンフットボール部学生寮の調査で大麻の可能性の高い植物片が入った缶を発見しながら、独断で12日間、大学で保管し、学生を自首させる為の教育的配慮から一時的に保管したのだとしても証拠隠滅を疑われるほど長期であり、8月の記者会見で強引に正当化したことなど「法人の信用と名誉を著しく失墜させた最大原因」と断罪「責任は極めて重大」とした。

 また大学の風土として「むら社会」の存在、情報伝達を阻害する「秘密主義」、学外者を排除する「排外主義」が大学に存在したとした。(編集担当:森高龍二)

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