使命は交通事故防止「ギラギラマン」参上 杵築日出署管内で反射材着用呼びかけ【大分県】

交通量の多い道路沿いに立ち、反射材の効果を伝えるギラギラマン=日出町日出
歩行者に反射材を手渡し、着用を呼びかけるギラギラマン

 【日出・杵築】日出町と杵築市を管轄する杵築日出署に、反射材着用を呼びかけるPRキャラクター「ギラギラマン」が登場した。年末まで管内の交通量が多い道路沿いや交差点に不定期で現れ、交通指導に当たる。

 日没が早くなる季節に夕暮れ、夜間の事故を防ぐ目的で実施している「レッドアラート作戦」の一環。隅々に白、赤、黄色の反射テープを張り付けたかっぱを羽織り、夜間に車のライトなどで照らされると輝く姿が浮かび上がる。

 11月30日夕方は日出町の佐尾交差点で、歩行者に反射材を配った。ギラギラマンに扮(ふん)している地域交通課の橋本達矢巡査長(31)は「インパクトが強いので驚かれることも多いが、管内の事故を減らすため」と積極的に声かけをしている。

 甲斐貴之地域交通課長(47)によると、外部のアンケートで反射材を着用しない理由について「恥ずかしい」「面倒くさい」「車から歩行者は見えているはず」といった回答が多いという。管内では1年以上、交通死亡事故が発生していないものの、交通量が多い国道などがあることから警戒を強めている。

 ギラギラマンは「反射材の良さを伝え、みんなが着けてもらえるようになれば」と願っている。

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