生活保護、10人に一部不支給 群馬・桐生、「口頭で同意」

 群馬県桐生市は5日、生活保護費受給者計10人に対し、月ごとに全額支給せず、一部を不支給にしていたと明らかにした。受給者から口頭で同意を得て、日払いや週払いで分割して支給していたという。同市では50代男性にまとめて支給せず、1日千円ずつ手渡していたことが判明。群馬司法書士会が11月中旬、市に改善を要請していた。

 市によると、生活保護費の分割支給は、市幹部も出席した部内会議で決定。市役所の窓口で手渡し、不支給分は一時的に預かっていた。生活指導や助言が目的だったと説明している。

 県は実態把握に向け、市への聞き取り調査を実施する方針。

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