思い出の天童で決意表明 将棋女流王座戦の前夜祭

女流王座戦の前夜祭で記念写真に納まる里見香奈女流王座(右)と加藤桃子女流四段=天童市・天童ホテル

 将棋の里見香奈女流王座(31)に加藤桃子女流四段(28)が挑むリコー杯第13期女流王座戦5番勝負第3局の前夜祭が4日、対局会場となる天童市の天童ホテルで開かれた。

 第2局までの対戦成績は里見女流王座が2勝0敗で、3連覇に王手をかけている。天童市での女流王座戦の実施は今回が初めて。2人による同市での対局は2014年の第7期マイナビ女子オープン以来で、里見女流王座は09年に、加藤女流四段は今年、それぞれ同市の春の風物詩・人間将棋にも出演している。

 2人はホテル9階の対局室「珊瑚(さんご)」を検分した後、関係者約80人が集まったコンベンションホールで前夜祭に臨んだ。山形大花笠サークル「四面楚歌(そか)」による花笠踊りの披露に続き、決意表明。共に人間将棋への出演を良い思い出と振り返った上で、里見女流王座は「自分の力を全て出し切れるように頑張りたい」、加藤女流四段は「一局でも多く指せるように奮起したい」と語った。

 対局は持ち時間各3時間で1日制。5日午前10時に始まる。立会人は木村一基九段が務める。

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