安田顕が「大奥」で田沼意次役。決め手は“やんちゃで悪そうな顔”!

安田顕が、フジテレビ系で2024年1月18日にスタートする連続ドラマ「大奥」(木曜午後10:00。初回は75分スペシャル)に出演することが分かった。将軍の重要な秘密を握る陰謀家・田沼意次を演じる。

「大奥」は、さまざまな人間の思惑、嫉妬、憎悪、悲哀が渦巻く“女の社会の縮図”=大奥で、たった一つの愛を得ようともがく女性たちの闘いを描く、はかなくて切ない物語。2019年に「大奥」シリーズの完結作としてオンエアされたフジテレビ開局60周年特別企画「大奥 最終章」以来約5年ぶりに、世代を超えて長きにわたって愛されてきた「大奥」がより一層進化を遂げて「木曜劇場」枠で帰ってくる。令和版として、“愛”をテーマにした「大奥」史上最も切なくて美しいラブストーリーが映し出される。

時は江戸中期。景気は悪化の一途をたどり、日本国民は質素・倹約・勤労の日々を送っていた。格差は広がるばかりで、人々はこの景気を改善し、国と国民を豊かにしてくれる将軍の登場を待ちわびる。そんな中、五十宮倫子(小芝風花)は、第10代将軍・徳川家治(亀梨和也)との政略結婚を強いられ、京から江戸城本丸にある大奥へ渡る。そこには1000人近くにもおよぶ将軍に仕える女性たちがおり、たった1人の天下人の寵愛(ちょうあい)を受けるべく、女たちの激しい戦いが繰り広げられていた。同じ頃、大奥と江戸幕府を混乱の渦に陥れようと、ある人物が陰謀を企てていた――。

安田が扮(ふん)する田沼意次は、小身旗本の出身で成り上がりの側用人。もとは貧乏な旗本だったが、破竹の勢いで出世を果たし、小姓から将軍の側近である側用人、さらには幕政のトップの老中にまで上り詰めた野心家だ。上昇志向の塊で権謀術数(けんぼうじゅっすう)に長けた政治家であり、大奥総取締である松島の局(栗山千明)と結託し、幕府を思いのままにするべく自身の出世をはかる。また、田沼は家治のある重要な秘密を握っている。

物語のキーマンにもなる田沼を演じる安田は、「『大奥』は非常に歴史のあるフジテレビを代表する作品で、それが復活するという時に声を掛けていただいたのはとても光栄に思っています」と感謝し、「20代後半から30代にかけていろいろとお仕事をさせていただく中でドラマから離れていた時期もあったのですが、そんなにテレビを見ていなかった自分ですら『大奥』という作品が話題になっているなと感じたことを覚えています。今回、そんな作品に出られることがうれしいです」と重ねた。

演じる役どころについては「現代にも通ずる資本主義的な考えを持っていた田沼意次はすごいなと思っています。裏表がはっきりしているというよりは、悪い顔が裏だとしたら、その延長線上に表の顔があるような気がしています。自分自身が悪いことをしているという自覚は全くなくて、自分の信条の下、突き進んでいった結果、周りから見たら受け入れがたい人物になっている。すべては自分の志のために行動している人なのかなと思っています。なので、この田沼意次の姿を見て、この姿を見た誰かが“自分もこういうことやってしまったな”という気付きになってくれたらいいなと思います(笑)」と説明。加えて「いいドラマをお届けできるよう、精いっぱい頑張っていきたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください」とアピールしている。

ドラマを企画した安永英樹氏は「田沼意次は賄賂まみれの悪役のイメージが強いかもしれませんが、現在、先駆的な経済政策を取り入れようとしていたとして再評価されている人物です。ですが、本作の田沼は“悪いヤツ”です。その田沼を『どなたにお願いしよう…』と思案していたところ、私が担当していたとあるバラエティー番組の収録で安田顕さんがふと、とても“やんちゃ”で“悪そうな”顔をされていました。その様子を見て“これは田沼をお願いするしかない!”と思ったのが始まりです。悪い人物ではありますが、ユーモアもある悪役を演じる安田顕さんを楽しみにしていただければと思います」と、キャスティングの理由を明かしている。

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