人員余剰のカージナルス外野陣 強打のオニールがトレード要員に

今オフのカージナルスは、すでにソニー・グレイ、ランス・リン、カイル・ギブソンを獲得して先発の頭数を揃えたが、ジョン・モゼリアック編成本部長によると、まだ戦力補強を終えたわけではないようだ。ディラン・シース(ホワイトソックス)、タイラー・グラスノー(レイズ)、コービン・バーンズ(ブリュワーズ)といったエース級の投手をトレードで獲得することを狙っているとみられるが、そんななか、モゼリアック編成本部長はタイラー・オニールのトレードを模索していることを明言した。

モゼリアック編成本部長によると、来季の外野陣の構想は、ラーズ・ヌートバー、トミー・エドマン、ジョーダン・ウォーカーの3人がレギュラーを務め、外野の3つのポジションをこなせるディラン・カールソンを4人目の外野手として起用するというもの。つまり、2021年に34本塁打を放った強打者であり、2020年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞するなど好守も光るオニールは余剰戦力となっているというわけだ。

モゼリアック編成本部長は「現時点で予想されるラインナップを踏まえると、オニールをレギュラーとして起用するのは本当に難しい。だからトレードを模索している」とオニールがトレード要員となっていることを明言。「結局はみんなにとっていいことだと思う。オニールもレギュラーとして活躍する場を得られる可能性があるのだから。ウチにいるままでは十分な打席は与えられないだろう」とオニールに出場機会を与えるためのトレードであることを強調した。

カージナルスは11月中旬のノンテンダー・デッドラインでオニールをノンテンダーFAとすることも検討したようだが、トレードの駒になると判断した。過去に放出したランディ・アロザレーナやアドリス・ガルシアが他球団で素晴らしい活躍を見せているが、モゼリアック編成本部長は「オニールが他球団で大活躍する可能性があることはわかっている」とコメント。「トレードで失敗したくなければ、トレードしなければいい。成功率が100%であればいいのは間違いないが、我々は人間なのだからミスを犯すこともある」とリスクを恐れて余剰戦力を抱えたままにしておくことには否定的な見解を示した。

The post 人員余剰のカージナルス外野陣 強打のオニールがトレード要員に first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.