プレーはギリギリ? 去就注目のスアレスがボロボロのヒザの状態明かす「試合の前日に薬を3錠飲み、数時間前に注射を打つ」

ヒザの痛みと戦っているスアレス[写真:Getty Images]

ウルグアイ代表FWルイス・スアレスが自らのヒザの状態について語った。アルゼンチン『Ole』が伝えた。

2022シーズン限りで母国ウルグアイのナシオナルを退団し、2023シーズンはブラジルのグレミオでプレーしているスアレス。2020年に手術した右ヒザの慢性的な痛みに悩まされる中、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAで32試合15ゴールを記録している。

しかし、スアレスは7月に開いた記者会見で、ヒザの問題のため12月でグレミオとの契約を終えることで合意したと発表。現役引退の可能性や、元チームメイトのFWリオネル・メッシらが在籍するインテル・マイアミ行きが取り沙汰されている。

来年1月に37歳の誕生日を迎えるこのストライカーは、ウルグアイのラジオ『890 Sport』でヒザの問題について詳しく語り、リハビリの最中にコロナ禍となってしまったことが原因だと明かしている。

「ヒザの外側に、バルセロナ時代に受けた手術の後遺症があるんだ」

「回復の最終段階でパンデミックがやってきて、自分でエクササイズをしなければならなくなり、ヒザを完全に伸ばしきることができなかった。内側は軟骨がすり減っていて、それが骨にぶつかるんだ」

スアレスはヒザの痛みに必死に耐えていることや、プレーするために多くの処置を施していることも明かした。

「常にヒザの痛みを感じている。動かすことができないから幸いにも水は溜まらないけど、固まって曲げることもできない」

「試合の前日には薬を3錠飲み、試合の数時間前にはボルタレン(消炎鎮痛剤)の注射を打つ。そうしないとプレーできない。それが足を引きずる原因だ」

また、このヒザの痛みはサッカーのみならず、日常生活にも支障をきたしているという。

「今はこの関節の痛みに耐えることができるけど、5年後には友達との5人制サッカーもできなくなるかもしれない」

「実際、朝の1歩目はとても痛い。誰が見ても、試合に出るなんて不可能だと感じる。息子に一緒に遊ぼうと言われても、遊ぶことができないんだ」

スアレスは今後の進退についても言及。葛藤を抱える中でもサッカーは続けたいと考えているようだ。

「今の僕の望みは、1日1日を生きて、自分の人生を楽しむことだ」

「クラブに加わるとしたらそれは勝つためで、そうでないなら引退する。僕は頭が固いからサッカーを楽しみ続けたいと思っているし、それが一番好きなことなんだ」

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