核ミサイル施設、がん多発か 米空軍、罹患率調査本格化

米西部モンタナ州のマルムストローム基地近くで行われたICBM内部の点検=2020年9月(米空軍提供・AP=共同)

 【ワシントン共同】米空軍は5日までに、核兵器を搭載する大陸間弾道ミサイル(ICBM)の管理を担当した多くの職員ががんに罹患したとの報告を受け、ミサイル施設の勤務者のがん罹患率調査を本格化させた。

 AP通信によると、空軍の医療チームが西部モンタナ州のマルムストローム基地や西部ワイオミング州のウォーレン基地を調べた結果、地下のミサイル発射管制施設の4カ所で発がん性が指摘されるポリ塩化ビフェニール(PCB)が危険な水準に達していた。

 中西部ノースダコタ州のマイノット基地も調査したが、結論は出ていない。1976年に施設で勤務していた職員のデータまでさかのぼって調べるとしている。

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