オリヴィア・ロドリゴ、セイント・ヴィンセントから<最優秀ストーリーテラー賞>を授与「衝撃的な才能のあるプレシャス・エンジェル・ベイビー・マフィン」

【グラミー賞】受賞者のオリヴィア・ロドリゴが、現地時間2023年12月2日に開催された【バラエティ・ヒットメーカーズ・ブランチ】で<最優秀ストーリーテラー賞>を授与された際、セイント・ヴィンセントから同世代で最も重要なソングライターの一人として称賛された。

セイント・ヴィンセントは、「優れたストーリーテラーになるためには、オリヴィア自身の言葉を借りれば、ほとんどの人が無視していることに注意を払わなければなりません。オリヴィアは、自分自身や他人の中にある亀裂や矛盾を見抜き、言葉では言い表せないものを聴き手のために理解可能にし、変容させます。成長するという手に負えない課題についての彼女の正直な歌は、同じ経験の中で戦い、あがいている多くの若者を解放しました。しかし、曲作りの技術にとって重要なのは、単に注意を払うことではありません。どのように観察し、どのように聴くかも重要なのです」と語った。

オリヴィアの楽曲がファンを惹きつけてやまない理由のひとつは、彼女の寛容さと思いやりのおかげで、ファンがオリヴィアの曲を自分自身のスローガンであると考えていることだとセイント・ヴィンセントは語った。「ふりでもブランドでもない彼女の真正性によって、リスナーは彼女の歌の中に完全な自分として入り込むことができるのです。苦悩し、模索し、祝い、ただ生きている、ただ存在している自分として。オリヴィアの歌は、私たち全員のように聴こえながらも、彼女独特のように聴こえるという魔法のようなトリックをやってのけます。私はそれを狡猾な寛大さと呼んでいて、それを目撃し、聴くことは美しいことで、私がここ数年でオリヴィアと知り合いになることをとても楽しんできた理由のひとつでもあります」と彼女は続けている。

20歳のオリヴィアを表現する言葉を探していたセント・ヴィンセントは、彼女を“プレシャス・エンジェル・ベイビー・マフィン”と呼んだ。「貴重な赤ちゃん天使マフィン……でも貴重な赤ちゃん天使マフィンが釘のようにタフで地獄のようにクールでザ・ブリーダーズがファッキン大好きだったら。彼女は衝撃的な才能があり、キレキレに賢く、そして私にとって最も重要な組み合わせである好奇心と優しさを持ち合わせています。これらの特質が彼女を偉大にし、今後何年にもわたって彼女を偉大なストーリーテラーにするでしょう。オリヴィアは耳を傾け、問いかけ、自分自身と人類の亀裂を問いただしています。でもその共感力ゆえに、彼女が歌の中で表面化させるのは小さな弱さや喜びの破片、つまり私たちの毎日を構成する糸なのです。彼女はほとんどの人が無視していることに注意を払い、それをただ見せるだけでなく輝かせる。だから私は彼女を友人と呼べることをうれしく思います」と彼女は述べた。

明らかに感動したオリヴィアは、セイント・ヴィンセントにお礼を言い、彼女の賛辞に泣きたくなったと語った。オリヴィアは、「(セイント・ヴィンセントは)私が出会った中で最も才能があり、最も親切で、最も素晴らしい人だと思います。常に彼女から刺激を受けていますし、彼女を友人と呼べるのはとても幸運なことです」と、自身のプレゼンターを務めてくれたアーティストについて語った。また、『ハンガー・ゲーム0』の「Can't Catch Me Now」の作曲については、「曲作りを通じて物語を語ることは、物心ついたときからずっと好きなことでした。私は、自分がどう感じているかを知るため、感情を中を進むため、そして人生の季節を記念し、称えるために曲を書くのです」と話した。

また、曲を書くことは世界で一番好きなことのひとつであるにもかかわらず、彼女は、「いつも楽だったとは決して言えません」と明かし、「特に一番最近のアルバム制作では、頭の中でたくさんの声が飛び交っていて、自分が作る音楽でみんなを喜ばせなければならないというプレッシャーを感じていました」と述べている。

© 株式会社阪神コンテンツリンク