ガザ地下網の「水攻め」検討 イスラエル軍、米紙報道

 【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は4日、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで構築した地下トンネル網を破壊するため、イスラエル軍が海水で浸水させる「水攻め」を検討していると報じた。トンネルを無力化し、中の戦闘員を追い出す狙い。11月初旬に米側に計画を伝え、協議しているとした。

 同紙は水攻めの実効性が不透明な上、地下水の塩分濃度上昇やトンネルの有害物質流出による土壌汚染につながる可能性を指摘。ガザの人道状況を一層悪化させかねないとし、イスラエルを支持するバイデン政権への「国際的非難を招く」との元米政府高官の声も伝えた。

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