防災集団施設跡地の観光農園を倍に拡大 沿岸部の新たな魅力発信を 仙台・荒浜地区

仙台市若林区荒浜の防災集団移転跡地に整備された観光農園が敷地面積を倍増し、新たな魅力発信の場に生まれ変わります。リニューアルオープンは2027年ごろを目指していて、にぎわいの創出に期待が高まります。

仙台市は震災で被災した防災集団移転跡地の利活用事業で、空き地となっている若林区荒浜の4区画の事業者として、仙台ターミナルビルとGARDENを決定しました。

仙台ターミナルビルは、2021年にオープンした観光農園JRフルーツパーク仙台あらはまの海側の土地10.6ヘクタールを整備し、敷地面積は現在の約2倍に拡大します。新たにサクランボやプルーン、スモモを加えた11品目の果物を栽培し、広さと動員客数で日本一の観光果樹園を目指すということです。

屋外にフードコートを新設するほか、鉄道を中心にした震災史料館を整備する計画で2027年ごろまでにオープンを目指します。 仙台ターミナルビル松崎哲士郎社長「特に世界の方を対象にしておいでいただくような設備を作って、おもてなしをして教育旅行も含めて増やしてまいりたいと思います」

市民農園を開設しているGARDENは、農地面積を拡大し新たにサーフィンやカヌー体験などのイベントを行うということです。

GARDEN村川琢哉代表「もっと人を集めて何年後かには海水浴場もオープンできるのかなと思うので、スポーツやイベントを通じて深沼地区を更に活性化させたいなと思います」

仙台市の郡市長は「皆様に喜ばれる施設として大きな魅力を作ってもらえるよう、しっかり支えていきたい」と述べ、期待を寄せました。

仙台市は2017年度から防災集団移転跡地の利活用事業を進めていて、これで全ての区画で事業者が決まりました。

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