村の「時報サイレン」問題 一部の住民から苦情で「36秒」→「24秒」に短縮 村民の反応は?【長野・山形村】

8月にabnステーションで放送した山形村の「時報サイレン」の問題。一部の住民から苦情を受けていた村は、今月から一度に鳴らす時間を短くしました。住民の反応は・・・?

今ではもう、あまり聞かなくなった音です。山形村役場のスピーカーから鳴り響く時報サイレン。午前11時半を知らせます。

■村民
「当たり前のように思っていた」
■村民(20代)
「小さい時から聞いているので日常になっている」
■山形村・本庄利昭 村長
「近隣の市町村だと時報のサイレンは「鳴っていない」ということですので、山形村の特色の一つとして個性になりつつあると感じている」

時報サイレンは70年以上前に始まりました。鳴るのは午前11時半と午後5時の一日2回。
住宅街にいても…

■記者(8月の取材時)
「役場から1kmほど離れた住宅街が連なる場所です。ここでもサイレンの低い音が聞こえてきます」

■山形村・本庄利昭 村長
「農村地帯なので畑仕事の区切りを村民に知らせる意味があったと思う。色んな風景とか音もそうだけど生活の一部であってそれがリズムになっている人もいることは認識している」

村民にとって当たり前になった音ですが一部の住民からは「災害が起きたと思った」など苦情も。
そこで村は、36秒だったサイレンの長さを今月から24秒に変えました。
村民は・・?

■農家(60代)
「10秒とか短くしてもそんなに変わらないと思う。お昼だよという合図をしてくれるので、農家は助かっていると思います」
■村民
「あまり感じていない。短くなったななんて感じない」
■農家(60代)
「なくなっちゃえばちょっと寂しいかな、何も聞こえなくなっちゃうのは」
■村民(20代)
「聞いていて不快感を覚えにくい音にするのはありだと思います」

村はあと1週間ほど短くしたサイレンで様子を見ることにしています。

■山形村・本庄利昭 村長
「どちらにするにしても思うようにならなかった人にしては、あまりうれしい結果じゃないけど、このくらいなら我慢できるかなとかやむを得ないという、合意形成みたいなものに近づけるようなことをしたい」

今月中には結論を出したいということです。

© 長野朝日放送株式会社