今週は「人権週間」です。
教育を受けずに働く児童労働など人権問題について学ぶ授業が12月5日、千葉県佐倉市の中学校で行われました。
出張授業「STOP児童労働~音楽を通じて学ぶ」は、佐倉市が人権に関する理解を深めるため、佐倉市立井野中学校で開催しました。
国際労働機関「ILO」の高﨑真一駐日代表が講演し、児童労働が世界で1億6000万人に上るとされる現状を紹介した上で、「日本でもヤングケアラーが問題になっている。問題意識を持ってほしい」と呼びかけました。
続いて、児童労働撲滅キャンペーンに協力している歌手で佐倉市出身の荻野目洋子さんが「児童労働で作られた安い商品を買うと児童労働に加担することになる」と訴えました。
そして、二人は、生徒の質問に答える形でILOの役割やキャンペーンの意義などを説明し、荻野目さんがキャンペーンソング「宝石~愛のうた」などを披露しました。
授業を受けた生徒は―
「児童労働の現実の実感がなかったが、今回の授業を通して実感が湧いた」
「知らないうちに児童労働に加わっているかもしれないと聞いて怖いと思ったし、これから(商品)ラベルなど見て加担しないよう気を付けたい」
「きょうのことをほかの人たちに教えていって、より良い世界をつくっていきたい」