ペットの密輸摘発、子犬と子猫を保護

香港税関は12月1日、生きた犬猫の密輸を摘発した。同日付政府公報によると、当局は新界北部に位置する辺境立ち入り禁止区域である沙頭角で密輸が行われているとの情報をキャッチし監視を強めていたところ、中英街で動物を入れたと見られるナイロンの袋を持った女を発見。その女は香港側の店舗に入っていたため、税関職員がただちに店内を調べると不法に輸入したらしき5匹の動物が見つかったという。3匹は猫、2匹は犬で、いずれもまだ幼体だった。当局はその女(61歳)と店内にいた男(47歳)を密輸容疑で逮捕し捜査を進めている。猫と犬は漁農自然護理署が保護した。香港では有効な許可証を得ずに動物を輸入することはできず、未許可での輸入は違法だ。『狂犬病規例』という条例により、動物やその死骸、動物製品を不法に輸入した場合は有罪となり、5万ドル以下の罰金および禁錮1年が科される。しかし近年、香港ではペットの密輸がたびたび摘発されている。ペットたちは中国本土から香港のペットショップ向けに密輸されるケースのほか、本土の飼い主がペットを香港に移住させるため業者に託すケースやその逆のパターンもあるという。(写真・政府新聞処)

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