職場でのパワハラは6割以上が経験 個人や能力を否定する言動は半数以上が受ける

テレビ愛知

東郷町の井俣憲治町長が町職員に対して暴言を繰り返したことで、11月に謝罪しました。他県でも福岡県宮若市の塩川秀敏市長がハラスメント行為を繰り返したとして、12月1日、議会で謝罪しました。度重なる上司によるパワーハラスメント。なぜ、繰り返されるのでしょうか。

ハラスメント行為の実態を見てみます。23年3月、民間調査会社が行った調査によると65.8パーセントの人が職場でのハラスメントを感じた経験があると回答。次に誰からハラスメントを受けたか。圧倒的に多いのが、「上司」でした。72.5パーセントと、全体の4分の3近くにのぼっています。ハラスメント行為の中身については、第1位が個人を否定するような言動が54.9パーセント、続いて能力を否定するような言動が49.8パーセント、となっています。

「よく物を投げる上司がいた」

身の回りでパワハラを感じた人

「パワハラ」について、どう感じているのでしょうか。街の人に聞きました。

20代自営業:
「よく物を投げる上司がいました。機嫌が悪くなったり、忙しくなったりするとそういうことする人がいた。この人と何時間も一緒にいるのしんどい」

20代会社員:
「前の会社で受けたことがある 残業を強制された」

30代会社員:
「言い方がきついとか、あいさつしても返してくれないとかは見たことがある見てるだけでも嫌な気持ちになる」

チャットの送信ボタンは慎重に

上司の立場になった人

一方、上司にあたる立場の人にも話を聞きました。

40代:
「上司の立場なので、パワハラをやってしまわないかを気にしている。言葉1つ1つがパワハラと受け止められないかとか、最近はチャットとかでやりとりが多い。チャットだとどうしても無機質の言葉になってしまうので、ものすごく考えながら送信ボタンを押している」

50代:
「ジェネレーションギャップというか、昭和世代の体育会系的な考え方と平成令和の感覚がずれているところがあって、そこが上の世代もどういう風に接していいかわからず昔の感覚で言ってしまいパワハラ的になっていることもあると思う」

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